アブグレイブ刑務所 人類への冒とく 1 |
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/abu_ghuraib.htm
2004年5月9日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
より抜粋転載します
米占領下アブグレイブ“強制収容所”における第一級の国家犯罪・戦争犯罪
獣と化した米軍による異常で病的な虐待・性的陵辱・拷問・虐殺の大規模な組織化。
Ⅱ.「地獄を作り出すことが私の仕事だった」:イラク侵略戦争と植民地支配の病める異常な本質を露呈。
(1) まるで“強制収容所”:虐待・拷問・性的陵辱・虐殺等々、アブグレイブ監獄の異常な日常。
身の毛もよだつ残酷な行為、信じられない行為、・・・そんなものではない。どう表現すればいいのか、言葉で言い尽くせないとはこのことだ。米英占領下のイラクで、本当に反吐が出そうな異常な事件が発覚した。
先月末、正視することができないおぞましい写真が全世界を駆けめぐったのだ。イラク人拘束者を虐待し、その前で微笑む米兵の姿。しかもイラク人拘束者は皆衣服を奪われ、性的虐待を加えられている。裸の男性達が、笑顔の米兵の前でピラミッドのように積み重なっている。また別の写真では、性的行為を強制されている。米軍だけではない。英軍兵士によるイラク人拘束者への虐待の写真も報じられた。虐待、拷問という言葉はきれいすぎる。
しかしそれは、その後次々と発覚する虐待・拷問の全貌の単なる序章に過ぎなかった。変質者の犯行、狂気の沙汰、サディズム--どのような言い方も的確でないような行為が、イラクのこの監獄で、おびただしい数の拘束者を対象に繰り広げられていたことが明らかになってきている。肉体の損傷、生命の抹殺。それだけではない。人間の尊厳と人間性の完全な否定、人格と精神の破壊、屈辱の強要――被害者のほとんどは兵士でも戦闘員でもない。一般市民だ。女性や子供もいる。いきなり住宅に押し入って片っ端から拉致し、監獄にぶち込み、休みなく虐待し拷問し殺害したのである。これを第一級の国家犯罪、戦争犯罪と言わずして何と言えばいいのか!ナチスとまでは言わない。しかしこれは間違いなく“強制収容所”である。私たちは満身の怒りをもって、この米軍の犯罪、人道に対する罪を糾弾する!
成人男性にたいする異様な虐待だけがクローズアップされているが、それで全部とは到底考えられない。実は、これら一般的にテレビや新聞で報じられている映像とは別に、隠された映像、例えば強姦行為などの写真が存在すると言われている。さらに5月7日には、何と12歳の少女を裸にして暴行するという許し難い証言も明らかになった。もはや人間の仕業とは思えない。これら一部の漏洩を除いて、女性や子どもたちがどのような目に遭っているのか、ほとんど報道がない。
※米兵、イラク少女にも暴行 「裸にして殴打」と英TV(共同通信)