2016年 10月 15日
隠される放射線の作用 |
北海道がんセンター名誉院長、西尾正道さん
http://www.labornetjp.org/news/2016/0816hayasida
ICRP(放射線防護委員会)は一民間団体に過ぎない。だから西尾さんはICR調査や研究をすることはなく、原子力政策を推進するにあたって都合のいい論文を採用し、低線量被曝の健康被害の報告については無視を決め込む。Pの理論を「エセ科学」と指弾する。IAEA(国際原子力機関)やUNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)もそうだが、原子力ムラの“手先”となっているこうした組織を信奉せず、放射線の隠蔽されている裏の世界に目を向けるべきであるという。
放射性セシウムが甲状腺に取り込まれるとの研究報告もある。また、1キロ当たり8000ベクレル以下の汚染土は公共事業で再利用することを環境省は決定した。西尾さんは「1億総国家被曝プロジェクトだ」と吐き捨てるように言い、フランスなど自国の「廃棄物」を虎視眈々と運び込もうとする動きも見られると警戒を隠さない。にもかかわらず、集会から5日後の読売新聞の社説では「放射線量が下がった廃棄物は、迅速に処分する。その流れを定着させることが重要である」との書き出しから国の方針を後押ししている。新聞では「セシウム134は、約2年で半減する」とも書くが、半減期30年のセシウム137はもちろん、他の核種については触れない。
微小粒子状物質PM2.5がなぜ問題なのかといえば、肺に入ってしまうからである。大きい異物は気管支粘膜の絨毛(じゅうもう)運動で排出しようとする。呼吸で入れば気道から鼻腔に出る。静脈が集まるキーゼルバッハ部位の鼻粘膜にベットリと放射性物質が付着し測定不能な高線量が鼻粘膜に当たるので、鼻血が出るのだ。そんな当たり前の話なのに、専門家と称する人たちらは躍起になって「風評被害を助長する」と否定する。福島第1原発を見学後に鼻血を出した経験を漫画『美味しんぼ』で表現した原作者の雁屋哲氏は『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(2015年)の中で「これは“風評”ではない。“事実”である」と、がんだけでなく臓器の損傷に結びつく内部被曝の構造を述べ、低線量被曝に注意を向けて「福島の人たちよ、逃げる勇気を」と結ぶ。
DNAの二重螺旋構造は四つの塩基の組み合わせでできているが、この塩基は水素結合力で結びついている。このため水素として体内に存在するトリチウム(三重水素)はDNAに取り込まれ、DNAのレベルでベータ線を出すため、多大な影響を与える可能性を西尾さんは見過ごせない。
TPPによって農業など日本の根幹が破壊されようとしている。米国に本社のあるバイオ化学メーカー、モンサントの名を西尾さんは挙げた。遺伝子組み換え作物のシェアは世界の9割。枯れ葉剤や農薬も手がけてきた同社の社員食堂では、しかし遺伝子組み換え食品は禁止されている。
西尾さんは「日本は1億総活躍社会ではない。1億総がん罹患社会になろうとしている。そして1億総奇病難病時代になってきている」と結論づける。
http://www.labornetjp.org/news/2016/0816hayasida
ICRP(放射線防護委員会)は一民間団体に過ぎない。だから西尾さんはICR調査や研究をすることはなく、原子力政策を推進するにあたって都合のいい論文を採用し、低線量被曝の健康被害の報告については無視を決め込む。Pの理論を「エセ科学」と指弾する。IAEA(国際原子力機関)やUNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)もそうだが、原子力ムラの“手先”となっているこうした組織を信奉せず、放射線の隠蔽されている裏の世界に目を向けるべきであるという。
放射性セシウムが甲状腺に取り込まれるとの研究報告もある。また、1キロ当たり8000ベクレル以下の汚染土は公共事業で再利用することを環境省は決定した。西尾さんは「1億総国家被曝プロジェクトだ」と吐き捨てるように言い、フランスなど自国の「廃棄物」を虎視眈々と運び込もうとする動きも見られると警戒を隠さない。にもかかわらず、集会から5日後の読売新聞の社説では「放射線量が下がった廃棄物は、迅速に処分する。その流れを定着させることが重要である」との書き出しから国の方針を後押ししている。新聞では「セシウム134は、約2年で半減する」とも書くが、半減期30年のセシウム137はもちろん、他の核種については触れない。
微小粒子状物質PM2.5がなぜ問題なのかといえば、肺に入ってしまうからである。大きい異物は気管支粘膜の絨毛(じゅうもう)運動で排出しようとする。呼吸で入れば気道から鼻腔に出る。静脈が集まるキーゼルバッハ部位の鼻粘膜にベットリと放射性物質が付着し測定不能な高線量が鼻粘膜に当たるので、鼻血が出るのだ。そんな当たり前の話なのに、専門家と称する人たちらは躍起になって「風評被害を助長する」と否定する。福島第1原発を見学後に鼻血を出した経験を漫画『美味しんぼ』で表現した原作者の雁屋哲氏は『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(2015年)の中で「これは“風評”ではない。“事実”である」と、がんだけでなく臓器の損傷に結びつく内部被曝の構造を述べ、低線量被曝に注意を向けて「福島の人たちよ、逃げる勇気を」と結ぶ。
DNAの二重螺旋構造は四つの塩基の組み合わせでできているが、この塩基は水素結合力で結びついている。このため水素として体内に存在するトリチウム(三重水素)はDNAに取り込まれ、DNAのレベルでベータ線を出すため、多大な影響を与える可能性を西尾さんは見過ごせない。
TPPによって農業など日本の根幹が破壊されようとしている。米国に本社のあるバイオ化学メーカー、モンサントの名を西尾さんは挙げた。遺伝子組み換え作物のシェアは世界の9割。枯れ葉剤や農薬も手がけてきた同社の社員食堂では、しかし遺伝子組み換え食品は禁止されている。
西尾さんは「日本は1億総活躍社会ではない。1億総がん罹患社会になろうとしている。そして1億総奇病難病時代になってきている」と結論づける。
私が特に注目したのは
・『美味しんぼ「鼻血問題」
・モンサント 遺伝子組み換え作物のシェアは世界の9割 同社の社員食堂では、しかし遺伝子組み換え食品は禁止されている
・トリチウム(三重水素)はDNAに取り込まれ、DNAのレベルでベータ線を出すため、多大な影響を与える可能性
・モンサント 遺伝子組み換え作物のシェアは世界の9割 同社の社員食堂では、しかし遺伝子組み換え食品は禁止されている
・トリチウム(三重水素)はDNAに取り込まれ、DNAのレベルでベータ線を出すため、多大な影響を与える可能性
by rappp
| 2016-10-15 10:59
| 政治・経済・社会