(FDA)が使用禁止にしている香料が日本では |
マネーポストWEB 提供
米国・食品医薬品局(FDA)が使用禁止にしている香料が日本では…(時事通信フォト)
「国が認めた添加物は安全」という前提に立つ消費者庁
食品メーカーは今年4月以降の製造分から、商品パッケージに「無添加」の表記を使用できなくなった。
安全性が確認されているとの建前だが、鵜呑みにはできない。
「チューブ調味料によく使われる香料ですが、合成香料として現在許可されているのは2500種類以上。その一種である『ジアセチル』は動物実験で、過剰摂取するとリンパ性気管支炎を発症することがわかっています。しかし一括表示で『香料』としか記されず、実際に『ジアセチル』が含まれているか消費者にはわからない」
「米国では食品医薬品局(FDA)で発がんリスクが認められた『ベンゾフェノン』や『アクリル酸エチル』など6種類の香料を使用禁止にしましたが、日本は野放しで使用を続けています」
「冷凍食品の総菜や揚げ物に使われる加工デンプンは、細かく11種類に分類されますが、そのうち『ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン』と『ヒドロキシプロピルデンプン』は発がん性が疑われており、安全性が確認されないとして欧州食品科学委員会が警告を発しています。しかし日本では加工デンプンとして一括表示が許されており、これらの添加物が含まれているかどうか、食品表示から判断できません」
※週刊ポスト2022年5月20日号